ExcelのRANDBETWEEN関数の使い方|抽選や順番決め、ダミーデータ作成に超便利!
「次の会議での発表順、どうやって公平に決めよう?」「忘年会の景品抽選、アナログなクジ引きは面倒だな…」そんな、日常業務やイベント運営で頻繁に発生する「何かをランダムに決めたい」というニーズ。実はExcelを使えば、驚くほど簡単かつ公平に解決できます。その主役となるのが、今回ご紹介するRANDBETWEEN関数です。この関数は、例えば「1から50までの好きな整数をランダムに1つ選んで」というお願いをExcelにするための、非常に直感的で使いやすいツールです。この記事を読めば、面倒な抽選や順番決めが楽しく効率的になること間違いなし。関数の基本的な使い方から、あっと驚く便利な活用法まで、分かりやすく解説します。
RANDBETWEEN関数の基本的な使い方
RANDBETWEEN関数は、その名の通り「Random Between(~の間のランダム)」を意味し、指定した2つの整数の間にあるランダムな「整数」を返します。
構文は非常にシンプルで、最小値と最大値を指定するだけです。
=RANDBETWEEN(最小値, 最大値)
具体的な例:サイコロを振る
この関数の分かりやすい例が「サイコロ」です。1から6までの目がランダムに出るサイコロをExcelで再現するには、任意のセルに以下の数式を入力します。
=RANDBETWEEN(1, 6)
これだけで、1, 2, 3, 4, 5, 6のいずれかの数値がランダムに表示される「デジタルサイコロ」の完成です。
注意点:値が毎回変わる!そしてその固定方法
RANDBETWEEN関数は、RAND関数と同じ「揮発性関数」です。つまり、シート上で何か操作をするたびに自動で再計算され、値が毎回変わってしまいます。サイコロのように毎回違う値が出てほしい場合は便利ですが、「抽選結果」のように一度決めた値を保存したい場合には、このままだと困ります。
抽選結果などを確定させたい場合は、計算結果を数式から「値」に変換して固定する必要があります。
- RANDBETWEEN関数で結果が表示されたセルをコピーします(
Ctrl + C)。 - 同じセルを右クリックし、「形式を選択して貼り付け」から「値」を選択します。
この操作で、セルの中身が数式からただの数値に置き換わり、以降は値が変動しなくなります。
【本題】RANDBETWEEN関数の実用的な活用シーン
RANDBETWEEN関数の真価は、そのシンプルさと応用範囲の広さにあります。単なる数値遊びだけでなく、実務やイベント運営を劇的に効率化する活用例を3つのケースで見ていきましょう。
ケース1:公平な抽選・くじ引きを行う
イベントでのプレゼント抽選や、当選者の選出などに最適です。参加者リストの横に1からの連番を振り、あとはRANDBETWEEN関数で当選番号を一発で決めるだけです。
例えば、参加者が50人いる場合、 `A1`セルから`A50`セルに参加者名が並んでいるとします。当選者を1人決めるには、どこか空いているセルに以下の数式を入力します。
=RANDBETWEEN(1, 50)
表示された番号の人が当選者です。公平性が高く、準備も簡単なため、アナログなくじ引きよりもはるかにスマートです。
ケース2:発表や作業の順番をランダムに決める
会議での発表順や、グループワークでの作業担当の順番など、公平に決めたい場面は多々あります。こんなときもRANDBETWEEN関数が活躍します。
- 参加者リストの隣に「抽選用」などの作業列を用意します。
- 作業列に `=RANDBETWEEN(1, 1000)` と入力し、リストの最後までオートフィルでコピーします。(重複の可能性を減らすため、参加人数より十分に大きい範囲を指定するのがコツです)
- 作業列の数値を基準に、データ全体を「昇順」または「降順」で並べ替えます。
これだけで、完全にランダムで公平な順番リストが一瞬で完成します。
ケース3:練習用のダミーデータを大量に作成する
Excelの新しい関数や機能を勉強したいとき、「練習台になるデータがない…」と困ったことはありませんか?RANDBETWEEN関数を使えば、リアルな練習用データ(ダミーデータ)を好きなだけ、一瞬で生成できます。
例えば、「50人分の、50点から100点の間のランダムなテスト結果」を作成したい場合、次のようにします。
=RANDBETWEEN(50, 100)
この数式を一つのセルに入力し、あとはオートフィルで50人分コピーするだけです。同様に、`=RANDBETWEEN(10000, 50000)` で売上データ、`=RANDBETWEEN(20, 65)` で年齢データなど、あらゆる種類のダミーデータを自在に作成できます。作成後は、値が動かないように「値の貼り付け」で固定するのを忘れないようにしましょう。
RAND関数との違い
RANDBETWEEN関数と非常によく似た関数に、RAND関数があります。この2つの違いを明確に理解しておきましょう。
| 関数名 | 生成される数値 | 構文 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| RANDBETWEEN | 指定した範囲の整数 | =RANDBETWEEN(最小値, 最大値) |
抽選、順番決め、サイコロなど |
| RAND | 0以上1未満の小数 | =RAND() |
統計的シミュレーション、無作為サンプリング |
使い分けは非常にシンプルです。日常的な場面で「ランダムな整数」が欲しい場合は、迷わずRANDBETWEEN関数を使いましょう。RAND関数は、より専門的な統計処理などで使われる、少し上級者向けの関数と位置づけておくと分かりやすいです。
まとめ
今回は、Excelで整数の乱数を生成するRANDBETWEEN関数について、その基本から驚くほど便利な応用例までを詳しく解説しました。
- RANDBETWEEN関数は、`=RANDBETWEEN(最小値, 最大値)` で、指定した範囲の整数の乱数を生成する。
- 値が毎回変わる揮発性関数なので、結果を確定したい場合は「値の貼り付け」で固定する。
- 抽選、順番決め、ダミーデータ作成など、ビジネスからプライベートまで幅広いシーンで絶大な効果を発揮する。
- 小数を扱うRAND関数とは違い、整数の乱数が欲しい場合はRANDBETWEENと覚えておけばOK。
一見すると地味な関数ですが、RANDBETWEEN関数を使いこなせるかどうかで、面倒なタスクをスマートに処理できるかが大きく変わってきます。ぜひこの便利さを体感して、あなたの日々の業務やイベント準備に役立ててみてください。
